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Floating House
設計・施工:星野建築事務所
撮影:小坂 淳(AK PHOTO)
市街地にある難しい敷地を解決すべく大変難しい構造・計画に挑戦した一軒です。
全面道路からは2.2M高く、奥行きはL型に約30Mの細長い敷地です。通常は下に駐車スペースを作り、階段で上がった敷地に2階建てを計画しますが、建ぺい率50%のため、その計画では設計が制限されてしまいます。そこで、30Mもの奥行きを生かすため、敷地の長さを使い切った平家で計画されました。全面道路側に平家の先端を5.5Mも跳ね出し、その下(地下扱い)をピロティーで車がゆったりと駐車できるスペースを確保しました。
通常、このような計画では耐震性を求めることは難しいですが、RC造(地下部分)と木造SE構造(地上平家部分)の混構造にも関わらず、耐震等級3を取得した長期優良住宅です。
駐車スペースを平家の下(地下部分)に納めることができたため、建ぺい率50%の敷地でも中庭などのスペースを作りながらもゆったりとした平家が可能になりました。
全面道路からは想像もできない広々としたLDKや中庭、バスルームなど外部からの視線を気にすることなく緑や空を楽しめる開放的な空間構成になっています。無駄な仕切りのない空間ですが、高い断熱性能と全館空調により快適な環境と施主様のこだわりのデザインが詰まった一軒が完成しました。












